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会社員も多数!これから鉄道ファンになる方法

会社員も多数!これから鉄道ファンになる方法

今、人生を変えてくれる趣味として、鉄道に関心を持ち、趣味としての活動を始めてみたいと思う人も少なくありません。しかし、いきなり専門的な雑誌やサイトをのぞいても、まさに「業界用語」ばかりで、入りにくさを感じる人も多いでしょう。そんな初心者のために「鉄道ファン」の入門方法をご案内しましょう。

会社員でも始められる鉄道ファンの分類

一口に「鉄道趣味」と言っても、その楽しみ方は人それぞれで、様々な楽しみ方があります。決まった形などはなく、あなたが「これだ!」と思ったことを楽しめばいいでしょう。あなたが鉄道に興味を持ち始めたのは、鉄道のどんな点に心を惹かれたからでしょうか?列車に乗るのが好きなのか、鉄道写真を撮るのが好きなのか、鉄道模型が好きなのか、それぞれ異なるタイプの鉄道の楽しみ方です。それらのジャンルをいくつか組み合わせて楽しんでいる方が多いようです。
ここではその楽しみ方の様々を一覧し、鉄道趣味の奥の深さを感じてみたいと思います。

実際に鉄道に乗る「乗り鉄」

列車や路線に乗ることを楽しむのが「乗り鉄」です。
景色のいい路線などに乗って旅を楽しむ「旅情派」、好きな形式の車輌に乗って楽しむ「車輌派」、JR全路線完乗などといった記録にこだわる「記録派」、車内の設備などにこだわる「設備派」などがあります。
たとえば設備派なら、通勤型車両式のロングシートと、長距離列車式のクロスシートに大別されるような列車の座席に注目します。特殊な車内設備をもつ観光列車もあり、展望席、テーブル席、ソファー席など工夫が凝らされています。乗車席以外にも、ラウンジや売店がある列車もあります。車内のそうしたスペースを渡り歩くことができるのは、鉄道ならではでの楽しみといえるでしょう。

写真に残したい「撮り鉄」

列車や鉄道の撮影を楽しむのが「撮り鉄」です。
美しい景色の中を走る列車や駅などの鉄道施設と情景を合わせた撮影を楽しむ「鉄道情景派」、好きな形式の車輌を撮影して楽しむ「車輌派」、同じ形式の車輌全てを撮影したり、ある路線の全駅舎を撮影する「記録派」の3種類があります。
今はスマホで誰もが気楽に写真を撮ることができるようになりましたが、撮り鉄を自任するなら、一眼レフカメラを用意したいものです。しかし、狭いホームや線路際では、かなりのスピードで列車が走って危険を伴うため、注意することを心がけましょう。一般の乗客や他の鉄道ファンにも気をつかう心配りが大切です。運転台に向かってフラッシュを焚くのは、運転の妨げになる危険行為なので厳禁。ストロボ機能を解除しておきましょう。

箱庭に再現したい「模型鉄」

鉄道模型を楽しむのが「模型鉄」です。
模型の車輌などを集めて楽しむ「収集派」、模型の車輌や情景を作って楽しむ「工作派」、鉄道模型を走らせて楽しむ「走行派」、ジオラマを作成して楽しむ「情景派」などがあります。
鉄道模型のサイズは規格(ゲージ)が分かれています。日本でポピュラーなのはO(縮尺1/45)、HO(縮尺80分の1)、N(縮尺150分の1)、Z(縮尺220分の1)で、中でもNゲージは最も愛好家がたくさんいます。
鉄道模型は、そのままディスプレイできる完成品と、自分で組み立てるキットの両方が販売されています。模型鉄の中には自分で制作せずに、完成品をコレクションすることや、模型用の線路を敷いたジオラマで走らせることを趣味としている人もいます。
精巧な車両や設備を制作することに力を注ぐ人、ジオラマでリアルな情景を制作したい人、現実の風景や車両を離れてオリジナルな芸術作品としての独創的なアレンジを楽しむ人など、様々なタイプがあります。
1人でこつこつと作業するのではなく、ジオラマを分割して制作を進める合作なども行われます。

好きだから集める「収集鉄」

鉄道に関連する様々なものを集めて楽しむのが「収集鉄」です。鉄道模型、鉄道の部品や駅名板など。駅弁の包み紙や鉄道関連商品などを集めたりもします。
都会では紙の乗車券不要のICカード利用が普通になりましたが、長距離列車や地方のローカル線では切符が健在です。降りる時に記念に欲しいと言えば、もらえることも多いし、中には乗車記念のスタンプを押してくれる駅もあります。切符売り場のある駅なら、入場券を購入すれば、旅の記念になりますし、ささやかですが、ローカル線の支援にもつながるでしょう。鉄道会社によっては、硬券(昔ながらのボール紙に印刷した切符)を鉄道ファン目当てに用意しているところもあります。他には、記念乗車券、記念入場券もあり、集めてみると楽しくなる。
鉄道グッズとしては、キーホルダー、バッジ、ボールペン、絵葉書、模型といった定番ものから、列車の写真、イラストやロゴが印刷されたカップ、グラス、飲食物などキリがないほどあります。

アリバイ破りだけではない、「時刻表鉄」の楽しみ

時刻表を楽しむのが「時刻表鉄」です。
今は乗り換えアプリを使って出発駅と目的地の駅、時間を入力すれば簡単に行程を決められますよね。便利なものですが、それでは乗る路線の列車本数などはわかりません。
鉄道ファンなら、時刻表を購入し、路線の始発列車から終列車までの各駅の発着時間が見渡せる路線時刻表を眺めて楽しみましょう。
時刻表を読むといろいろなことがわかります。列車本数が多いか少ないか、優等列車や臨時列車が走っているかどうか。想像を絶するほど本数の少ない区間や、駅間距離が途方もなく離れている区間などがあることもわかります。時刻表を「読む」ことによって、鉄道に関する知識が深まり、鉄道旅行の創意工夫が生みだされるのです。
「時刻表鉄」には、時刻表を読み、列車ダイヤや料金、列車編成の様子を読んで楽しむ「読む派」、時刻表のダイヤで空想旅行を楽しむ「空想旅行派」、架空の列車ダイヤを妄想して楽しむ「妄想派」の3種類があります。

動力としての鉄道が好きな「しくみ鉄」

鉄道の仕組や走行の仕組を調べて理解して楽しむのが「しくみ鉄」です。
鉄道の機械的な仕組や、電気的な仕組を楽しむ「工学派」、加速減速や車輪とレールの摩擦、空気抵抗など物理的側面を楽しむ「物理派」などがあります。

まとめ 幅広すぎる鉄道ファンの世界

上記だけでも、あらゆる方向の鉄道ファンがいることがおわかりいただけたかと思いますが、実際には、これ以外にも。廃止になった路線を訪れることに楽しみを見出す「配線鉄」、鉄道無線を傍受することに楽しみを見出す「受信鉄」、駅の構造に凝りだしたり、駅名の由来探しに楽しみを見出す「駅鉄」、線路の配線や分岐といった線路まわりのあれこれを調べたり把握したりすることに楽しみを見出す「配線鉄」、鉄道を安全に走らせるための保安装置や踏切、信号に関する研究に楽しみを見出す「保安鉄」など、きりがありません。
鉄道の何がいったい人をそれほどまでに惹きつけるのか、それは鉄道ファンの数だけ答えがあるのでしょう。