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空手によって、人生で壁にぶつかったときに自分を護る術を身につけよう

空手によって、人生で壁にぶつかったときに自分を護る術を身につけよう

ビジネスパーソンは、男性も女性も、様々なトラブルやストレスが日常茶飯事ですよね。人によっては、家庭でも心配ごとが尽きない人もいるかもしれません。
そんな中、誰かに遠慮したり、周囲に流されてしまったりして、言うべきことを言えずにいたりすることはないでしょうか。
ときに押しつぶされたり、折れてしまいそうになることもあるでしょう。
でも、凜とした体力や気力があれば、人生は折れにくいものになります。
そこで今回お勧めしたいのが、「空手」です。
いかつい男の人たちが瓦を割ったり殴り合っている…そんなイメージを持っている方も多いことと思いますが、実際には女性もたくさん参加しているスポーツのひとつです。
この趣味リーマンでインタビューした空手が趣味の尾崎さんも「体だけでなく、心が強くなる」と語っていらっしゃいました。
空手は、自分の身体能力を自覚させ、それを成長させてくれる、格式高い日本の伝統文化なのです。

空手とはどのようなものか

空手は、基礎となる「型」を体に叩き込むことから始まります。
空手の型は一人で演じるものです。
型を習得することによって、心身の調和を図り、身体を前後、左右、上下とほぼ均等に動かします。
日常生活ではあまり使わない筋肉を活用するため、理想的な全身運動です。
型を正しく理解し、全身の力をつかいきった突きや蹴りを真剣に稽古することで、集中力が養われ、「心」と「技」を身につけることができます。
体力や能力はもちろん、年齢や性別、先天的な資質も一切関係なく、誰もが今持っている能力、体力に合わせて、自分のペースで稽古します。

型の応用をして、1対1で組手という実戦で試すのが「組手」です。組手は、稽古で研鑽した修練の見せ場のようなものです。
組手というのは、ただ相手を殴ったり蹴ったりすることではありません。
自分が相手を攻撃し、相手はその攻撃を防ぐ。
そして相手が反撃をする。
そのような流れの中で、動きが合わさって成り立つものが組手です。
(どちらかだけが攻撃で、どちらかだけが防御するのではなく、攻守ともに行います)
組手にもいくつか種類があり、決められた手順に従って技を掛け合う「約束組手」、自由に技を掛け合う「自由組手」、勝敗を目的とした「組手試合」などがあります。
それぞれに寸止め、直接打撃ありのフルコンタクト、防具付き空手など、ルールに沿った分類があります。

空手教室というと子どもが通うようなイメージがありますが、、子どもが始めたのをきっかけに自分も始める人や、日頃の運動不足を解消するために始める人、定年退職後の体力づくりに始める人など、大人になってから空手を始める人は少なくありません。
空手は身体の大きさやたくましさとは関係なく、むしろ身体が小さく弱い者が、体を鍛えることで強い者に屈しない心の強さを養うための武術です。筋力や体力は重要な要素ではありません。
知らないと尻込みをしてしまいますが、ひそかに興味を持っていたり、憧れていた人はぜひ、自身に合ったペースで取り組むめる空手を始めてみましょう。

空手の魅力とは?

ストレスを晴らし、豊かな人間性を身につけられる

日本的伝統の中で育まれてきた空手は、技の練磨を通して心を磨くものです。
邪念を消去して、激しい動きに集中して取り組むことで、ストレスや悩みを晴らすことができます。
空手は、まず礼を教わり、礼によって稽古が始まり、礼によって終わります。
この礼節の感覚によって、師匠やともに学ぶ仲間への敬意を生活の中に取り入れることになります。
身体を鍛えるとともに礼節を養うことによって、勇気や忍耐力、内省、克己、利他、協調性、思いやりといった豊かな人間性を身につけることになります。

自信をもった自分になれる

空手を通して、自分を正しく護る術を身につけることができます。
これは喧嘩のように自分や相手を傷つけるためのものではなく、場の制し方のようなものです。
「形を演舞する前の心構え」「組手で相手と対峙する心構え」「立ち居振る舞い」「目線」「気構え」などは、多くのビジネスにも通じるものです。
稽古を通して身体を鍛えることは心を鍛えることにつながり、強い心を持つことが日常の困難にも負けず他人にも優しくなれることにつながります。
一人で型の練習を積み重ねる稽古は、自己研鑽そのものです。みごとな型を体得することができれば、自信もみなぎります。自分に自信のない方であっても、空手を続けるうちに、仕事でもプライベートでも、自信をもって取り組むことができるようになります。
また、組手を行うようになり、相手の動きを見定めることによって、瞬時に自分の身のこなし方を考えて判断することになります。
どれだけ相手の動きを読み、隙をつくかという攻略の駆け引きです。
空手を続けることによって、頭の回転もよくなるでしょう。

全身運動によって引き締まった身体を手に入れられる

空手の呼吸はゆっくりと深い腹式呼吸です。
これにより脳内ホルモンが分泌され、心地良くリラックスした状態を作ります。
酸素摂取量も多くなりますので、免疫力も高くなり健康維持へとつながります。
また、指先から足先まで意識して、理にかなった身体の使い方をしますので、日常生活では使わない筋肉を刺激し、自分がもっている筋力を上回る威力を発揮できます。普通の筋トレでは引き締められないような部分まで引き締めます。
全身の筋肉がバランスよく使われ、腕やウエスト、足回りがしなやかに引き締まった健康的な身体を作ることができます。

空手の始め方

空手を始めようと思ったら、まず道場に通うことになります。
空手は、流派によって、寸止めがあり、防具空手があり、フルコンタクト空手などの流儀が異なります。同じ流派でも、道場によって稽古や試合の仕方も様々です。

空手道場を探す

道場は、ホームページで検索したり、カルチャーセンターや市民会館などで講座を探してみれば、見つかると思います。日本空手協会のウェブサイトにある全国支部検索などで、通いやすい道場を探して、問い合わせてみましょう。
見学や体験入門などができるかどうかを確認し、あれば申し込むのがお勧めです。

空手道場を見学/体験入門する

見学して、楽しく通うことができそうかを判断しましょう。
見学で見るべきポイントは

  • 指導者が信頼できる人であるかどうか
  • 道場生と話が合いそうか
  • 稽古日と稽古内容は自分に合っているか
  • 月謝は適切か
  • 設備は揃っているか

といったことです。

ケガや体力に不安がある方へ

空手というと、ケガをするのではないかと心配される方が多いと思います。

どんなスポーツにも言えることですが、上達するために大切なのは「続ける」ということです。
とくに空手の場合は、ケガをせずに楽しみながら続けるということが非常に重要です。
ケガをしてしまうと、稽古もできなくなったり、家族からも反対されたり、仕事にも支障が出てしまうかもしれず、空手は続けるモチベーションが下がってしまいます。
いい加減な突きや蹴りをしていると突き指などの元にななど、空手の心構えをしっかりと学び、それを実践することで、ケガの危険性は変わります。
空手の技術を身につけることは、ケガをしないための技術を身につけることでもあります。
また道場によっては、組手では手足を保護するサポーターやプロテクターを着用することでケガを防止します。
道場生にスポーツ保険への加入を義務づけている道場もあります。

また、ほかにスポーツをしてこなかった方など、体力的に不安がある方もいると思いますが、普通の道場では、いきなり始めから厳しい稽古を強いることはありません。
体力や技量に合った指導をしますので、稽古についていけないといったことはないでしょう。
40代、50代で入門する人も珍しくなく、何歳から始めても遅いといったことはなく、黒帯をとっている人もたくさんいます。

空手によって、人生で壁にぶつかったときに自分を護る術を身につけよう まとめ

空手を始めようと思うきっかけや動機は、人によって様々です。
強くなりたいという人もいれば、運動不足を解消したかったり、健康になりたいという人もいるでしょう。
精神を強くしたりという人もいるでしょう。
空手では、「勝ちたい」という気持ちが強いほど、平常心を保てなくなり、力が入って緊張してしまい、思うように動けなくなると言います。
勝ちにいくのではなく、負けないという心構えをもつこと。
これはビジネスやプライベート、ひいては人生の中でとても大切なことだと思います。
人生で大きな壁にぶつかったとき、窮地に立たされた時に、自分を助けてくれる糸口が、空手の稽古を通じて身につけられるのであないでしょうか。