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家庭と趣味を両立させるコツ

結婚して家庭を持ち、仕事も油がのってバリバリとこなす年代。家族サービスと趣味を両立して充実した休日を過ごすのが常。
30代の男性で、そんな方は数多くいらっしゃるのではないでしょうか。
まさに人生の円熟期、一番幸せなひとときかもしれません。
でも、人によっては、「家庭と仕事と趣味の両立」というのはそんなにたやすいことではありません。
兄弟漫才コンビ「中川家」の礼二さんは、鉄道模型が趣味だそうですが、こんなことを言っています。
「世の既婚男性が趣味をやろうとしたら、まず奥さんにお伺いを立てる。それが一番難しい」。
特に凝り性の人などにとっては、この問題は切実なものになってしまうかもしれません。

仕事との両立のように、家庭との両立はできない?

趣味はほとんどの人が持っており、その人の個性や人間性を形成している重要な要素です。もし趣味をバカにされたら、誰しも反感を感じてしまうでしょう。それは、趣味が単なる暇つぶしではなく、その人の個性や人間性に深くつながっているからです。
ダイビングが趣味の新谷さんのインタビューにもあるように、仕事・家庭・趣味、この3つのバランスはとても大事です。
この3つのバランスがうまくとれていると、それぞれに相乗効果が表れます。たとえば、仕事はきついけれど、そのストレスを趣味と家族が癒してくれて、家族も笑顔でいてくれる。それに支えられて、仕事もうまくいく、という具合です。三方よしとはまさにこのことで、どれかひとつだけでは感じることのできないほどの充実感を味わえるでしょう。

ところが、自分の中ではこの3つをうまく両立できているつもりが、家族からすれば、まったくできていないということが結構よくあるのです。
仕事と趣味を両立できている人ほど、そういった問題に出くわしてしまうことがあるようです。
「仕事と趣味…どうしたら両立させられる?」という記事にも書きましたが、仕事と趣味は気持ちの切り替え、時間の使い方でうまく両立することができます。つまり時間を効率的に管理することがポイントなのです。
ところが、家庭は、仕事や趣味とはまったく違います。相手があってこその家庭であり、自分ひとりではどうにもならない面があります。効率性や時間管理などが通用するとは限らないのです。
1週間、仕事を必死でがんばり、「ようやく趣味に没頭できる!」と迎えた週末なのに、「休みの日くらい家族サービスしてよ!」と言われてガックリ肩を落としてしまう人も多いと思います。

家庭サービスの日と趣味の日を分ける

もちろん、うまくスケジュールを組むことでうまくいくこともあります。
家庭では、奥さんが子育てに奮闘しています。もし共働きでなら、その負担はあなた以上でしょう。毎日の家事や子育てのストレスは尋常ではなく、あなたに期待される役割はいつのまにかかなり大きなものになっているでしょう。そんな奥さんから「仕事が大事なの、家庭が大事なのか」という厳しい質問が飛んできたら、趣味などはどこかへいってしまうことでしょう。
でも、休みのたびに家族サービスを強要される、と思ってしまう前に、それは家事と育児を一手に引き受けている奥さんも同じだということを思い出しましょう。奥さんだって、休日くらい家事から解放されたいと思っているはずです。
そこで、家族サービスデーと、自由にできる趣味の日をうまくスケジューリングしてみましょう。土曜日を家族サービスの日と決めて遠出したり、家事や子どもの世話を引き受ける日として、日曜の午後は思いきり趣味に費やす日と決めるなど。このとき、家族サービスの日には趣味を一切忘れ、家族で楽しむ時間に没頭することがポイントです。

もちろん、家族にとって一番大切なことは、「一緒に過ごす時間」です。仕事の時間を除き、残りは家族と過ごす時間とし、その余った時間が趣味の時間になることを忘れるべきではないでしょう。趣味を理解して貰うには、家族との時間をないがしろにしてはいけません。仕事でも勉強でも家庭でも、重要なものを最優先する気持ちが大切なのです(仕事が趣味の人なら、仕事が終わればあとは家庭ということになるかというと、そういう人は、おそらく帰宅しても仕事のことを考えている人なので、やはり家庭を優先することを考えたほうがいいでしょう。)。

無理して共通の趣味をもとうとしない

別な解決方法のひとつは、夫婦で共通の趣味をもつことかもしれません。趣味が同じなら、考え方も意見も合いやすくなります。同じ趣味を持つことで同等の関係になれ、お互いが刺激し合える関係になれることでしょう。もっとも、自分の趣味を強要するなどということはNGです。人によって趣味や趣向が異なって当然です。そもそも夫の趣味に憤っている奥さんにそれを強要するのは、火に油を注ぐような結果を招くことでしょう。

ある調査結果によれば、「夫婦でいっしょに習いごとをするのはあり?」という質問に半数近い女性が「なし」と回答したそうです。その理由は「自分一人の時間が欲しい」「趣味が合わない、好みが違う」というものに加え、「夫がライバルになる」というものがありました。趣味で競いあうのはあまりよくないのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしょうか。
仕事と趣味を両立するよりも難しい、家庭と趣味の両立ですが、相手に対する思いやりの心をもつことができれば、決して難しくはありません。ひとりで没頭してしまう趣味の世界と、相手と向き合うことが第一の家庭が、ちょうど対照のようになっているので難しく感じられるのでしょう。
家庭に認められて、充実した趣味の時間を楽しむことができれば、幸福な三方良しの状況も夢ではありません。ぜひ、仕事と家庭、そして趣味のバランスを大事にしてください。