会社員として働きながら、趣味も充実させている人の紹介メディア

痛いし、難しい空手。
体も心も強くなれるから やめられない。

サティスホーム伊勢 尾崎文成さん

――尾崎さんは住宅業界で現場監督を務めていますが、実家暮らしをしながら、長年続けている趣味があるそうですね。今日は趣味や仕事を楽しむ生活についてお伺いします。
今の働き方、生活スタイルに納得されていますか

尾崎:  会社の雰囲気も良いし、不自由もなく生活しています。むしろ他の会社よりゆるいのではないのかと思います。

――どんな趣味を楽しんでいますか

尾崎:  週2~3日、格闘技のジムに行き、空手をしています。高校1年生の時に空手を始めて、前職の時は少し休みましたが、今はまた行っています。空手を始めたきっかけは、家の近くに道場があったからです。すごく田舎に住んでいたため、習いごとと言えば空手くらいで、他にありませんでした。

――趣味の楽しさや難しさはありますか

尾崎:  難しいし、痛いです。しかも他のスポーツより疲れます。空手はほとんど無酸素運動に近く、痛いし、ダメージを与えるために相手も動いてくるので大変です。思いきり蹴りを受けて、息を吸えても吐けなくなり、死ぬほど苦しい経験をしたこともあります。また、グローブをしていないため、手が血まみれになったこともあります。

――趣味をやめようと思ったことはありますか

尾崎:  始めた頃は思っていたより辛くてやめたいと思いました。でも、あまり途中で投げ出したくない性格なので、ずっと続けてきました。道場の人も、ジムの人も良い人が多いということもあり、ここまで続けてこられたのかもしれません。また、大会で優勝したいという目標を掲げることで、頑張ることができました。東海ブロックの大会では24人中3位の結果を出すことができました。
試合の前は相手のことをすごく嫌いになるんですが、試合が終わるとめちゃくちゃ仲良くなるということがあります。ずっと一緒にいられそうなくらい、仲良くなるところが空手やスポーツの面白さだと思います。

――趣味にはどのくらいお金をかけていますか

尾崎:  道場とは別に、体を鍛えるジムにも行っているため、月1万円ほどです。あとサプリメント代で月1万7~8千円くらいです。サプリメントは、クレアチンやBCAA、プロテインを飲んでいます。

――趣味が仕事に活きたことはありますか

尾崎:  筋トレのおかげか、重いものを持てるようになりました。また、お客様や社内でのコミュニケーションで趣味が役立つこともたまにあります。体を鍛えていると「良い身体しとるなあ」と言われ、趣味の話のネタになります。趣味と仕事、家族、家庭、親との時間の良いバランスがとれているので、これからも体が動く限りは趣味を続けていきたいと思っています。
また、自分に自信がつくと思います。体だけでなく、心が強くなります。どんなことでも継続することは大切で、なにかひとつ継続することができたら他のことも継続できるようになると思います。

――空手のほかには何をしてプライベートの時間を過ごしたいですか

尾崎:  寝るか、映画鑑賞をしたいです。彼女と映画を観たり、家でDVDを観たりするのが好きです。

――空手を始めようとされている方へのアドバイスはありますか

尾崎:  最初からあまり無理をせず、楽しむくらいから始めたほうが良いです。闘争心がある人は向いているとは思います。キックボクシングも一緒にやっていて、いろいろな人を見てきましたが、練習が辛くて逃げてしまう人はたくさんいます。最初は華やかな技に憧れますが、しばらく地味なパンチの練習をするため、長く続けようと思えなければ、すぐにやめたくなってしまいます。


[2017年4月25日]
インタビュージェーピー 榎並千陽取材/榎並千陽 構成/松阪美歩