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自然と調和できる奥深いサーフィンにチャレンジして、仕事の悩みも吹き飛ばそう

自然と調和できる奥深いサーフィンにチャレンジして、仕事の悩みも吹き飛ばそう

2020年東京オリンピックの正式種目として採用され、ますます話題のサーフィンは、ダイビングと並び、海に憧れる多くの人に人気のスポーツです。
平日はビジネスパーソンとして仕事をバリバリこなしていながら、週末にサーファーとして海に入る人も少なくありません。日本のサーフィン人口は約200万人と言われてますが(日本サーフィン連盟発表)、世界中に愛好者がおり、2,000万人~3,000万もの人がサーフィンを楽しんでいるそうです。
サーフィンを始めるキッカケや目的は人それぞれですが、身近にサーファーがいないので、サーフィンをやってみたいけど始め方が分からないという人は案外多いのではないでしょうか。誰でも最初は初心者です。週末サーファーとしてデビューするために、まずは一歩から踏み出しましょう!

サーフィンの魅力って?

自然と調和する快感にひたれる

波の音、波の風、波の匂い、波の感触。
波は自然の賜物で、ひとつとして同じものがありません。穏やかに歓迎してくれる波もあれば、圧倒的なパワーで人を寄せつけない波もあります。
遠くの沖で発生し、遥々海を渡って海岸に寄せては砕け、その一生を終える波。
雄大な自然に囲まれ、海の揺れに身をゆだねて波を待つことで癒され、その波の上を一体となって疾走するサーフィンは、言葉では言い表せないほどの快感をもたらしてくれるスポーツです。
ときには自然の力に圧倒されることもあるでしょう。自分の非力さを学ぶことによって、自然に対する感謝と尊敬が生まれます。

悩みや苦しみがちっぽけなものに

サーフィンを始めると、悩みや苦しみが海に溶けていってしまいます。
自然を相手にしているので自分の悩みごとのちっぽけさに気づかされ、日常生活の嫌なことなどすべて吹っ飛び、ポジティブになります。
波の上を走る不思議な感覚を味わえば、悩みや不安などは消えてしまうでしょう。
サーフィンをしている間は、波に乗る喜びと、人々と波を分かち合う連帯感で心が満たされ、素直に今日生きてること、楽しくサーフィンできていることに感謝できます。

きわめきれない奥深さがある

サーフィンを始めれば、誰もがもっと上手くなりたいと思うようになるでしょう。その気持ちには終わりはありません。
単なるテクニック以上の難しさ、奥深さがあるのがサーフィンです。上達するための努力の成果、自分の成長は、なかなか実感できないかもしれませんが、その分、ひとつやりとげたときの達成感ははかりしれません。

しなやかな肉体を手に入れられる

サーフィンはバランスを取るのに肉体をフル活用する全身運動ですから、運動不足の解消に最適です。
パドリングをしては波に乗り、波に乗ってはまたパドリングを繰り返しますので、相当なカロリーを消費します。
パドリングをすることで肩の筋肉や胸板が厚くなり、引き締まった身体になります。
サーファーには、「サーファーズマッスル」という特殊な筋肉がついてきます。これは、背中側の筋肉(広背筋)が大きくなるということです。
知らず知らずのうちに上半身のパドル筋が発達し、サーフィンを続ければ、なで肩の人でも徐々に逆三角形に近づくのです。
また、波待ちの姿勢では腹筋・背筋をバランス良く使うので、体幹が鍛えられます。

サーフィンを始めるために必要なものは?

サーフボード

これがないと、何も始まりません。
サーフボードにはいくつかの種類があり、目的や、体形、スキル等に合わせて選ぶことになります。詳しくは次項で説明しますね。
どのサーフボードがいいか決められない場合は、ショップで相談してみるのもいいでしょう。

フィン

フィンとは、サーフボードのボトム側に付いていて、方向を替えるための舵の役目をする部分です。サーフボードをコントロールするために必要になります。
サーフボードの種類や、波の状況、自分がどんなサーフィンがしたいかによって、フィンの種類が変わってきます。主なセッティングには、シングル、ツイン、トライ、クワッドがあり、サーフボードに直接ついているオンフィン、ねじで止めるタイプ、ワンタッチで装着するタイプなどがあります。

リーシュコード

サーフボードと足をつなぐコードです。利き足につけるものになりボードに立った時に後ろになるようにします。
リーシュコードがないと、波にもまれた時などにボードがどこかに行って、人にぶつかってしまいますし、溺れの防止にもなりますので、絶対必需品です。
そして普通のサーフポイントでは基本的にはノーリーシュは許されていません。ボードの長さによって長さも変わります。経年劣化で切れてしまうこともあるので、定期的に交換しましょう。

ワックス

サーフボードのデッキ中央の足を乗せる部分に塗って滑り止めにします。スキーやスノーボードのように裏側に塗るものではありません。ワックスを塗らないと体が滑ってしまうので、パドリングすら出来ません。
水温に合わせて硬さが違うワックスがあり、季節によって使い分けます。
塗り方もワックスによって異なりますが、下地用のワックスを塗ってから季節に合ったワックスを塗るのが一般的です。表面が粒になるように斜めに塗っていきます。

デッキパッド

サーフボードのデッキの後方、フィンのちょうど真上ぐらいに貼り付ける後ろ足用の滑り止めです。例えばアクションをかけるときや、波の下を潜るドルフィンスルーをするときに使います。
一般的には、ショートボードやファンボードに使用することが多いようです。

水着とウェットスーツ

夏なら水着だけでサーフィンを始められますが、他の季節にはウェットスーツが必要になります。身体の保温のため、必須です。夏の季節でも日焼け防止やワックスの擦れなどケガの防止に効果的です。ウェットスーツの種類や選び方についても、次項以降で紹介します。

サーフィン用日焼け止め

サーフィンをしている間は、太陽と水面の両方から紫外線を受けてしまいますので、日焼け止めはマストアイテムと言えます。ウォータープルーフはもちろん、クラゲ防止、オーガニック、落ちにくいスティックタイプなどがあります。

サーフボードケース

サーフボードを収納するためのケースです。持ち歩きをする際にサーフボードをキズや日焼けから守ってくれます。
ハードケース、ソフトケース、ニットケースなどの種類があり、車の上に載せて移動したり、飛行機などを利用する場合はハードケースがお勧めです。

その他、あると便利なもの

  • ポンチョ: 屋外で着替える場合にあると便利。タオル地のものだと濡れた身体も拭けて便利です。
  • シリコンバケツ: ウェットのままバケツに足を入れて、水をかぶり、着替えをすると、足も汚れずウェットも洗えるので重宝します。
  • ポリタンク: 水やお湯を入れておきます。シャワーがないポイントで、海水を落としたり、ウェットを洗ったり、サーフボードを洗ったりと大活躍します。車のシガーソケットから電源を引いてシャワーにもできるようなものもあります。

サーフボードの賢い選び方

サーフボードには様々な種類があり、どのようにサーフィンを楽しみたいかによって選ぶ必要があります。初めてのボード選びは本当に迷います。

ショートボード

約180~190cm前後のボードで、先端が鋭角にとがっているのが特徴です。
ショートボードは、小回りがきき、自由に動き回れるので、派手なアクションやスピード感あるサーフィンを楽しめます。派手さがあり、かっこよさを追求するのであればショートボードを選ぶべきですが、使いこなすには一定の経験と技術が必要です。ファンボード、ロングボードに比べて難易度は一気に上がります。
波が小さいと乗ることすら難しく、初心者の方はボードの上に立つまでに時間がかかってしまいます。沖に出たり、波待ちするのも難しくなります。

ロングボード

277cm以上の長さを持った大きなボードです。幅や厚みもショートボードよりあり、浮力があり安定感もあるので初心者にお勧めできます。うねりから立てて小波でも楽しむことができます。
しかし、大きな波が立っていると初心者では沖に出るのも困難です。
長さがあるので、運ぶのにも大きな車が必要になります。

ファンボード

ショートボードとロングボードの中間の長さのボードです。
ロングボードより取り回しが楽で、ショートボードよりは波を捕まえやすいので初心者には最適です。このジャンルにはミニロングと呼ばれるものもあります。

フィッシュボード

幅広で短めのボードでテールが魚の尾のように分かれていることからそう呼ばれます。

ガン

長くて先端が尖ったビッグウエーブ用の上級者向けボードで、映画や動画のビッグウエーブサーフィンで使っているようなサーフボードです。

どのボードを選ぶべきか?

上記のようにボードを種類を紹介しましたが、どれを選ぶべきかというと、それは永久に答えの出ない質問かもしれません。ボードによって適した波や乗り味がかなりる異なるので、個々のレベルや用途にかなった選び方をすることになるでしょう。

インターネットで下調べをしたうえで、ショップで実際に見て、店員さんに積極的に質問してましょう。サーファーの知人がいれば、一緒に付き合ってもらいましょう。
価格はネットで購入したほうが安く買えることが多いと思いますが、ファーストボードはショップで購入したほうがよいでしょう。プロショップなら、アフターフォローも万全です。

ウェットスーツの種類と選び方

南の島でもなければ、水着でサーフィンできるのは、夏のいっときだけのことで、その他の季節にはウェットスーツが必要になります。
ウェットスーツは、水温によっていろいろな種類があります。
春先や秋に着用する長袖長ズボンのものは、ジャージフル(ジャーフル)と呼ばれ、まず揃えたいタイプです。生地の種類によってかなり幅広い水温に対応できます。
半袖長ズボンのものはシーガルといい、気温が高く水温が低いときに適しています。
長袖半ズボンのものはロングスリーブ(ロンスプ)といい、逆に気温が低く水温が高いときに適しています。
半袖半ズボンのものはスプリングといい、初夏や夏でも涼しいとき、秋口に重宝します。地方によって気候は違うのでその地方の海に適したものを選ぶとよいでしょう。
サーフィンにはまると、冬でもサーフィンしたくなるかもしれません。そんなときには、セミドライという、厚手の生地で、水が入りにくい工夫のされたウエットスーツを着ます。更に寒くなってくると、サーフブーツやサーフグローブ、サーフキャップなどを着用します。
寒冷地仕様のドライスーツというものもあります。これはブーツと一体型になっていて体が濡れないようになっています。最近では少し薄手のものもあり、寒冷地に限らず愛用者が増えています。

最初に何を購入するかは、サーフィンを始める季節や場所によって異なりますが、冬用のものに関しては、水の侵入を防いだり、着脱に困らないためにもオーダーメイドが良いでしょう。
ウェットスーツは年々素材が進化しており、デザイン性も向上しています。最新のウエットスーツであれば、快適なサーフィンライフを送れることは間違いありません。
ただし、材質の関係で経年劣化は免れないので、修理して延命することも可能ですが、数年をめどに新調する必要があるでしょう。
ウェットスーツがあれば、夏以外の季節でもサーフィンを楽しめますし、何より他の季節はビーチもすいているので、初心者がサーフィンのスキルアップをするには適しています。

海に入る前に!

海には予想もできない危険がたくさんあります。潮の満ち引きや天候の変化、海底の地形など、サーフィンの技術以外に必要な知識もあります。初心者が一人で入るのはやめましょう。
初心者向けのサーフポイントと言われる場所で、他にも人が入っているところで練習しましょう。
また中上級者が密集しているようなところは避けましょう。いくら良い波が来ていても、初心者では乗れませんし、トラブルのもとになります。

ショップの体験スクールから始めるのもお勧めです。
サーフィンを始めたいのだけれども、プロショップは敷居が高いという人でも、気軽に参加できます。
まったく道具を持っていなくてもサーフィンを始めることができます。ボードやウエットスーツなどはすべてレンタル可能です。
一般的には、陸上のレクチャーのあとコーチと一緒に海に入り、初めての人でもボードの上に立つことができるように、しっかり基礎を教えてもらうことができます。
グループレッスンの形をとっているところが多いので、同レベルの友達もでき、和気あいあいと楽しめます。老若男女問わず、スクールから始める人も多いようです。
何より、サーフポイントの情報や海のマナーやルールを学べますし、道具選びから仲間づくりまで、得るものはたくさんあります。

また、DVDなどのハウツー教材も今はたくさんあり、基本と応用をしっかりと学べます。繰り返しチェックできるので、場合によってはレッスンよりも役に立ちます。

ルールを知っておこう

海は誰のものでもありませんが、他にもたくさんのサーファーたちがいる中で行うものですから、楽しくサーフィンするためにはルールを守る必要があります。
サーフィンはトラブルを避けるための共通のルールが定められています。サーフィンを楽しむためにも、基本的なルールを学んでおきましょう。

  • 前乗り厳禁: これはサーフィンの基本中の基本ルールです。同じ方向に向かう1本の波には1人のサーファーしか乗ってはいけません。これをワンマンワンウエーブといいます。
    波に乗る権利は、波のピークから最初に乗ったサーファーにあります。途中から割り込むのは、ドロップインとか前乗りと呼ばれる、重大なルール違反です。
  • 進路妨害禁止: 波に乗っていないサーファーは、波に乗ってくるサーファーの進路に入ってはいけません。サーフィンは急に止まることはできませんから、波に乗っている人からは離れるようにしましょう。
  • 大人数で入らない: 1本の波には1人のサーファーしか乗れないため、1つのポイントに大人数で入ってしまうと、乗れる波の数が少なくなってしまいます。どうしても大人数で楽しみたい場合は、人がいないポイントを探してください。
  • ゴミを捨てない: これは当然のことですが、海を汚すようではサーフィンを楽しむ権利はありません。落ちているゴミを拾って帰るくらいの意識を持ちましょう。

ポイントによってはローカルルールも存在しますので、ネットなどで調べておきましょう。

自然と調和できる奥深いサーフィンにチャレンジして、仕事の悩みも吹き飛ばそう まとめ

サーフィンと言うと、軟派なイメージをもってしまう人もいるかもしれませんが、実はたいへんハードなスポーツで、沖に出るのも根性と体力が必要です。でも、その先には、サーファーにしか味わえない素晴らしい感覚が待っています。
ぜひあなたもその感覚を味わってみてください。