ビジネスパーソンの趣味として、ゴルフは英会話と並んで定番と言えるでしょう。
「ゴルフがうまい」ことは、しばしば「仕事ができる」ことと関連づけられます。それは多くのビジネスが興味を持つゴルフで秀でることが、ビジネスマンの中で一目置かれるということもありますが、ゴルフがうまいと、ゴルフ談義に説得力が生まれるということでしょう。
もちろん、ゴルフを通じて仕事が円滑に遂行できたり、接待ゴルフで契約がとれたり、顧客とのコミュニケーションをうまくとれたというような効果もあります。
そこで、「じゃあ、ゴルフを始めるぞ!」という意気込みを持ったあなたは、具体的に何から始めたらいいでしょうか。
いきなりゴルフ場へ行くのは、たぶん無理。それはなんとなく想像つくと思います。
でも、「練習場って紹介なしにに行ってもいいの?」「道具はいつ揃えればいいのか」など、たくさんの疑問が湧いてくることでしょう。
今回は、ゴルフを知らない人がコースデビューを飾るまでのアドバイスを紹介したいと思います。
これを参考に、ゴルファーの仲間入りを果たしましょう!
これからゴルフを始めるあなたは、まだゴルフの楽しさを実感していませんが、そんなあなたでも、ゴルフを始めてみようかなと思ったのなら、まずはクラブを手に入れることから始めることをお勧めします。
実際にクラブを手にしてすれば、「打ってみたい」という気持ちがふつふつと湧いてきます。それが「ゴルフを始めよう!」というモチベーションにつながるのです。
とはいえ、ゴルフクラブは高価なものです。次のような方法でなるべく安く、できればタダで手に入れましょう。
同僚や上司などのゴルファーに「ゴルフ始めたいんですけど、要らないクラブがあったらください!」と直球で相談してみましょう。
ほとんどのゴルファーは、なんとなくもったいないからと、意外に古いクラブを捨てずにとっておいていることが多いのです。
高いものをタダでもらうことを、そんなに気にする必要はありません。どのゴルファーも、きっと新しいゴルフ仲間を歓迎してくれるはずです。それでも気になるのなら、ちょっとしたお菓子のお返しなどを添えて「このクラブでがんばって練習します!」と感謝の気持ちを伝えれば、ゴルフの先輩としてきっと喜んでくれるはずです。
そうした先輩たちは、今後もなにかとあなたのことを気にかけて、自分がゴルフに行くときに声をかけてくれるようになるでしょう。こうしてあなたのゴルフデビューに一歩近づくわけです。
「でも、いきなり道具をもらったり買ったりするのはイヤ、とりあえず身軽に試してみたい!」
そんな方は、練習場(打ちっ放し)にクラブもグローブもなしの手ぶら状態で行ってみましょう。
ちょっと割高になりますが、本当に趣味としてゴルフを続けるかどうか気持ちが定まっていない場合には、練習場でレンタルクラブを利用するのもひとつの方法です。
大型の練習場では、ゴルフクラブメーカー各社がレンタルクラブコーナーを設置しています。中には、1セット常備されていることもありますので、練習場で聞いてみましょう。また、練習場に併設されたゴルフショップがレンタルクラブサービスを提供していることもあります。この場合は、練習場がゴルフショップの試打コーナー代わりになるわけです。
ゴルフクラブは試打のフィーリングが非常に重要です。あなたのスイングに合うゴルフクラブを選びましょう。誰かに勧められたからとか、なんとなくカッコイイからではなく、実際に打ってみて、自分の感覚で決めてください。違いがわかるまで、様々なクラブで打ってみるのがいいでしょう。
毎年12月頃になると、翌2月の「ジャパンゴルフフェア」に合わせて、各ゴルフクラブメーカーが新製品を発売し、春からその試打会が練習場やゴルフショップで開催されます。
この新製品クラブ試打会には、スイング解析機やヘッドスピード計測機など、ハイテク機器が備えられていて、スイング診断ができるチャンスです。
メーカーのフィッターが参加していることも多いので、どのモデルが合っているか、丁寧にアドバイスしてくれます。
試打会の情報はメーカーホームページなどで告知されますので、積極的に参加してみましょう。
中古ゴルフショップでは、初心者限定のキャンペーンを実施していることもあります。
ゴルフクラブは、安い買い物ではありません。自分が使いこなせるかどうか分からない高価なゴルフクラブを、一式揃えるのは慎重になるものです。
クラブは1本あれば練習場デビューが可能です。まずは1本確保しましょう。
このようにレンタルサービスや試打会等を有効活用して、あなたにぴったりのゴルフクラブをみつけてください。
クラブ以外では、とりあえずグローブぐらいしか用意すべきものはありません。他の道具に関しては急ぐ必要はありませんよ。
次はゴルフの入門テキストを手に入れましょう。
書店に行くと、ゴルフ理論やメソッドを紹介する本はたくさんありますが、「グリップの握り方」などの基本はあまり変わりません。パラパラとめくって好みのものを買ってください。
身近なゴルファーにいろいろと教えを乞うのもいいのですが、本があれば、自宅でもクラブを握りながら自習できます。入門本にはルールやマナーの基礎も載っていますから、初心者としては、よく読んでおいたほうがいいでしょう。
いよいよ練習場デビューです。
練習場は、「打ちっぱなし」などとも呼ばれますが、野球でいうバッティングセンターのような場所で、ゴルフがうまくなりたい人が集まる場所です。初心者から上級者まで、様々な人が利用しています。
練習場は、スイングが繰り返し練習できる場所です。ドライバーやアイアン、ウェッジまで、様々なクラブを打ち続けることで、身体にスイングを染み込ませていきます。
いきなり1人で行くのは不安だったら、身近なゴルファーに連れて行ってもらうのもいいでしょう。経験者に施設の概要や練習の流れを教えてもらえれば、気楽に練習場デビューが果たせます。次からは一人でも行けるように、ボール代の計算方法や、ちょっとしたマナーを確認しておくといいでしょう。
一人で行く場合には、最初はちょっと緊張してしまう人もいるかもしれません。
どの席から入っていいのか、初心者が真ん中の一番いいところとってもいいのか、1階と2階では何が違うのか、隣の人が打っているときは待つのか、など、わからないことだらけですよね。
迷った時は、受付のスタッフに遠慮せず相談してみましょう。また、周囲のゴルファーに聞いてみてもいいと思います。その練習場のローカルルールがあれば、教えてもらいましょう。
練習場では、打席で繰り返しボールを打つことができます。自動でボールをティーアップするマシンもあり、短時間にたくさんのボールを打つことができますので、どんなクラブのスイング練習にも最適です。大量に打ちこむことで、正しいスイングを身体にしみ込ませることができるでしょう。
初めての練習場では、なるべく2階や3階で、端の打席がいいでしょう。これは、他の人に迷惑をかけず、焦らずに自分のペースで打つことができるからです。何度か行ってみて、雰囲気に慣れてきたら、他の打席も試してみましょう。
ネットの奥までが200ヤードを超える練習場なら、ドライバーの球筋も見られます。右に行きやすい、左に引っ掛けやすいなど、自分の持ち球を知るにも最適です。
多くの練習所にはグリーンも設置されており、ドライバーやアイアンだけでなく、アプローチなどの短いショットも練習できます。スイングが固まってきたら、実際のラウンドを意識しながら自分のショットの方向性や高さ、飛距離を調整していきましょう。
練習場には、普通、厳しい服装マナーなどはありません。普段着にスニーカーといったスタイルでも問題ありません。クラブやグローブをまだ持っていなくても、レンタルすることが可能ですから、まずは手ぶらで行って、全部レンタルで楽しんでみるのもいいと思います。
ただし、真剣にスイングのチェックをしている側で、大声で会話していたり、笑い声が聞こえたりするのは控えましょう。ゴルフの練習は、リラックスし、自分のゴルフに向き合う大切な時間ですので、紳士淑女の社交場と思ってください。
練習場の中には、スイング画像を確認することができる機械を導入しているところもあります。自分のスイング軌道を、プロとどんな違いがあるか、どうすれば近づけることができるかなど、映像で見比べられます。理想的なスイング軌道に近づけるための効果的な練習ができるようになります。
先輩ゴルファーと一緒に練習場に行き、客観的にスイングを診てもらうのも効果的です。一人で黙々と練習するだけでなく、仲間と連れだって行く練習も、ゴルフの楽しみのひとつです。
慣れてきたら、実際のラウンドを意識して、いろんなクラブを取り交ぜて打ちこむ練習をしていけば、実戦さながらの練習ができます。どのくらいドライバーを打って、どのくらいアイアンを打つのか、球数はどの程度が無難なのかといったことも自然にわかってくるはずです。
コースデビューの前に、テレビのゴルフ中継を観戦してみましょう。
今までも見たことがあると思いますが、実際に自分で打ってみた後では、きっと見え方が違ってきているはずです。
「止まったボールを打つだけなのに、どうしてこんなに難しいんだ!」
練習場で痛感したことを思い返せば、プロの美しいスイングフォームに改めて驚かれることと思います。プロのプレイには、上手くなるためのヒントが隠れています。このフォームを見てイメージトレーニングを重ね、自分自身がゴルフ場でプレーしている姿をイメージしてみましょう。
今回は2記事に分けてお届けします。
次回はいよいよ「ゴルフコースデビュー」についてご紹介します!