仕事を頑張ろうと思う理由は人それぞれですよね。
近年では余暇の時間を重視し、メリハリをつけて働くことに力を入れている人も多くなっていて、仕事以外の趣味の時間をしっかり持ちたいという気持ちをオープンにしていい時代になってきています。
趣味の時間を充実させることは、仕事を頑張る明確な目標にもなり、仕事のモチベーションアップにもつながります。さらに、趣味の時間を通して出会うコトや人から多くのことを学べることもあります。
今回は、趣味を通して広がる新たな出会いが、あなたの仕事や人生に与えるいい影響についてみていきましょう。
まずひとつ大きなメリットをあげるとすれば、会社以外のコミュニティとのつながりが持てるということです。
「気がつけば、社内の人間としか関わりを持たなくなっていた…」
思い当たる節はありませんか? 会社の人との関わりを決して否定するわけではありません。ですが、普段、会社の人との関わりしかもっていないと、その会社で働く人の視点でしか、ものごとが捉えられなってしまうかもしれません。会社での仕事を客観的に捉えるためにも、たまには会社以外の人とのコミュニケーションをはかることは大切です。
こう書くと、出会いを求めるために、わざわざ趣味を探さないといけないのかと思われるかもしれませんが、そんなに難しいことではありません。自分と同じ趣味を持つ人たちのコミュニティを覗いてみるだけでもいいのです。
例えば、ランニングが趣味で、もっといいタイムを出したいと思えば、直接お店の人に聞いて、オススメのシューズを紹介してもらうことも、ひとつの新しい出会いと言えます。
SNSなどで検索をかけてみれば、いろんな情報が流れているので、そこで自分の気になる情報を収集したり、質問してみたりするのもいいでしょう。
趣味を自分の中だけで完結させずに、他の人の意見や情報を参考にし取り入れるだけで、ほんの少し自分の視野が広がるのです。
同じ趣味を持った人同士で集まる「オフ会」も、新たなコミュニティを広げるのにうってつけの方法です。同じ趣味をもった異なる職業の人々とのコミュニケーションから、「そんな風に考えたことなかった」というような発見を得られることもあります。仕事の取り組み方のヒントも隠されているなんてこともありますよ。
ひとつの趣味にハマるのも、非常に素敵なことですが、趣味は多くてもそれだけ楽しむ機会が増えるので、趣味を広げていくこともいいのではないかと思います。
例えば、もともと音楽鑑賞が好きで、家で聴くことがほとんどだったけれど、思いきってライブに足を運び、そこで観た生の演奏に感銘を受けて楽器を始めてみた――というのも、趣味を広げたことになります。
他にも、もともとは食べる専門だったけど、作ってみたら案外、料理にハマって、そのうち自分で野菜を栽培し始める、なんて人もいます。
このように趣味が広がっていくことで、自分の意外な側面を知ることができます。「こんなこともできるんだ!」という自信にもつながります。大人になってからの、自分の新たな可能性との出会いは、思いのほか楽しい時間となるはずです。
趣味がとことん楽しくなってきた時に、ふと「これが仕事になったらどんなに楽しいだろうか」と思うこともあります。もし、今している仕事に何かしらの不満を抱えているならより一層そのように感じるかもしれませんね。
でも、仕事が趣味というところまでいってしまうと、仕事で挫折したときに辛い思いをすることもあります。だから趣味と仕事は別ものにしておいたほうがいい、という考えもあります。
ただし、好きなことであれば、どんなに辛くても乗り越えるきっかけは転がっているとも捉えられます。つまり、趣味を仕事にするということは、その趣味を嫌いになるリスクもありますが、好きだからこそ仕事においても極められる可能性も秘めていると考えられるのです。
また、なにもその趣味道を極める必要はなく、業種としてその分野に関わるなど、仕事の一部に取り入れることだって可能です。仕事に不満を抱え続けるより、メリハリをだいじにした働き方は変えず、たとえば英会話のように、趣味をほんの少し活かせる仕事などに挑戦してみるという生き方も選択できるはずです。
好きだからこそのめり込める趣味。仕事とプライベートのメリハリをつけるいい機会になっていると思います。そののめり込む力をもっと深く広く発揮できれば、新たな人脈に繋がったり、自分自身の可能性に気づいたり、人生を切り開いたりするきっかけになります。
まずは今の趣味を、今以上に好きになって、自分から広げていく。そうすることで、新たな世界が見えてくるかもしれませんよ。趣味を持つことは、世界を広げる上で非常に大切なことなのです。