趣味はあなたの人生を変えてくれます。
自分に合った趣味を探す上で、インドア派、アウトドア派がいると思いますが、近年、人気急上昇中の「ボルダリング」というスポーツをご存知でしょうか。ドラマや映画にも登場したりして、少しずつその魅力が多くの人に知られるようになってきました。休日はもちろん、会社帰りのサラリーマンにも人気のアクティブな趣味になっています。
今回はそんなボルダリングの魅力についてご紹介します。
ボルダリングは、フリークライミングの一種で、登って落ちても致命傷にならない程度の高さの岩を、安全ロープを使わずに登るスポーツです。
本来は、河原や山、海辺に転がっている岩を登るのですが、最近は町中にボルダリングジムがあり、自分に合ったレベルのボルダリングを楽しむことができます。ボルダリングジムでは、2~4メートルほどの壁に出ているホールドと呼ばれる石を、指の力をはじめとする体の力でつかみながら登っていきます。
一見、石を掴んで登っていくだけのように見えるスポーツですが、掴めばいい石の判断力や、足の理想的な位置を見つけ出すなど、いかに効率よく登っていくか、体だけでなく頭をしっかり使うスポーツともいえます。
ボルダリングは、ホールドを掴んで体が浮いた瞬間からがスタートです。ある程度見通しをもって取り組んでいき、最後は、ゴールのホールドを登りきる、もしくはふらつかず掴むことができていれば達成とみなされます。
自分の意思で登るコースを選びながら、少しずつ難しい壁を乗り越えていく達成感に病みつきになる人が続出しているのだとか。
ボルダリングの魅力は、石を掴んで壁を登るという非日常感が味わえることにあります。また、設定したゴールが明確に見えるので、自分のスキルや体力にあったルートから少しずつ挑戦し、達成感を味わえることも人気の理由のひとつでしょう。
ボルダリングは、フィットネスという観点からも、非常に効果が期待できるスポーツです。デスクワークで運動不足の人でも、身体と頭をしっかり使うので、いい汗をかけます。普段使っていない身体の様々な部位の筋肉を使いますので、始めたばかりは筋肉痛に注意です。柔軟性も非常に重要なので、ストレッチの習慣が身につくなど、日常の生活でも自分の身体への関心が高まる利点もありますよ。
また、ハマっていくうちに、マイボルダリングシューズやマイマットを購入する人や、ジムではなく、自然の中の岩壁でのボルダリングに挑戦する人もいます。ハマればハマるほど難易度を上げられる、奥の深い趣味です。
ボルダリングジムに足を運ぶと、腕力の面では大人未満であると思われる子どもたちが、ヒョイヒョイッと壁を登っていく姿を見かけて驚くことでしょう。ボルダリングに必要な力は、腕力だけではないのです。
もちろん、ホールドを掴む力や、ぶら下がるための腕力は必要ですが、ルートの選択肢を広げるための柔軟性が身についていないと、身体に大きな負荷がかかってしまいます。また、足元をしっかり安定させるため、身体全体のバランスをはかる力も大切です。不安定な登り方だと、なかなかゴールまで達成できませんし、何よりケガにつながることもあります。
また、身体能力だけでなく、ルートを攻略するための手と足の動きをイメージする力が、とても重要です。掴めるホールドが決まっている以上、自分の体の動きを把握し、さらに効率的に目の前の壁を登るための攻略案を自分の中で練り上げていくのが、ボルダリングの愉しみなのです。
ボルダリングが老若男女に大人気である秘密は、筋力頼みではなく、体のしなやかさやバランス感覚、そして先を想像するイメージ力がカギになっているようですね。コツを掴めば、子どもでもぐんぐん上達できる奥深いスポーツであると言えます。
ここまで読んでみて、自分でもやってみたい!と思われた方。
ボルダリングが人気の理由のひとつは、とても気軽に始められることです。
近年では、会社帰りに通いやすい都心部にたくさんのボルダリングジムができています。雨の日にも取り組めるので、天候に左右されることもありません。
さらに、必要なものは、動きやすい服装のみです。ほとんどのジムでは、ボルダリングシューズのレンタルサービスを提供していますので、ジムに行く日の準備としては、動きやすいジャージとTシャツ、靴下をバッグに入れるだけという身軽さ。家にあるものだけで始められる趣味なのです。
気軽に何らかの趣味を始めようとしたときに、あれこれ用具が必要だと、気分が萎えてしまいますよね。ボルダリングは、身一つで気軽に挑戦できるアクティブな趣味です。運動不足だなとか、ストレス発散したいなと感じている方にオススメです。
興味をもった方は、職場からもしくは家から近いボルダリングジムを検索してみましょう。予約が不要なジムもありますが、できれば、行く日を決めて予約をしておくと、メリハリをもって仕事にも取り組めますよ。初回体験やお得な回数・定額制など、ジムによって料金設定も様々なので、インストラクターの方に直接聞いてみるのもいいでしょう。インストラクターとのコミュニケーションの取れやすさも実際にわかると思います。
まずは、運動しやすい服装で、ボルダリングジムに足を運んでみませんか?