ヨガは心と身体を整え、本当の自分を見つめて人生まで明るくしてくれる
趣味はあなたの人生を変えてくれます。
その中でも、ヨガは、海外セレブやモデルたちの生活に今や欠かせないものとなっています。
ビジネスパーソンが気軽に始められる趣味として、興味を持っている方はたくさんいらっしゃいます。
「柔軟性を高めたい」「シェイプアップしたい」「姿勢を整えたい」「肩こりを治したい」という具体的な目的があったり、漠然と「健康によさそうだから」など、「自分の身体を変えたい」という目的がある方。
最近では「落ち着きたい」「集中力を高めたい」「ストレス解消」など、「心を変えたい」という目的の方も多いようです。
ヨガを始めた方の中には、ヨガを通じてコミュニケーションが上手になったという人もいます。
ヨガに対するイメージは様々で、目的も様々です。
でも、「何から始めたらいいのかわからない」「身体がかたいから、無理かもしれない」「難しそう」「なんだかちょっと恥ずかしい」「飽きっぽいから続かなそう」といった理由で、なかなか始める勇気が出ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ヨガは、考えるよりも、実践することだと言われます。心も身体もリラックスしたい、という気軽な気持ちで始めるだけでいいと思います。
今回は初心者でもヨガの効果を高め、気持ちよくヨガを続けていける方法をご紹介します。
ヨガブームの理由は、「自分を知ることにつながっているから」
今では大変一般的な趣味になったヨガですが、1990年代にハリウッドスターやアメリカのセレブの間でヨガが流行し、日本でもブームが始まったのは2004年頃のことです。そのころは、ヨガはスポーツクラブのプログラムの一つでしかありませんでした。
2004年の推定ヨガ人口は約23万人と言われますが、今では専門のスタジオがどこでもあるくらいに広がり、推定人口は優に100万人を越しています。
ダイエットや健康のためのエクササイズは、それまでも様々なものが開発され、海外から輸入されてきました。今では消えてしまったものも数多くあります。ヨガが一時期のブームに終わらず、今でも根強い人気を誇っているのはなぜでしょうか。
歴史をひもとくと、ヨガとは、悟りの境地にいたるための修行法です。最終的にはすべてから解放され、宇宙と一体化するためのものです。
この悟りは、何よりも「自分を知る」ことから始まります。
ヨガのポーズや呼吸法、瞑想は、この「自分を知る」ための方法なのです。
ヨガのポーズ（アーサナと言います）は、身体を柔軟にしたり、衰えていた筋力が回復するなど、身体的な変化をもたらします。
呼吸法や瞑想は、副交感神経を優位にする働きがあり、心にリラクゼーション効果をもたらします。
アーサナ、呼吸法、瞑想という3つの要素は、互いに密接に関係しています。
身体を鍛えられるだけでなく、メンタルが強化され、自分という存在に向き合うことができるようになるのです。気持ちが穏やかになり、前向きな精神を取り戻すこともできます。
ヨガは、肉体と精神の両方を安定させることができるのです。
こうしたヨガの良さは抽象的で、分かりにくいように思われるかもしれません。
でも、身体的な健康を得られるだけでなく、明日を生きるための活力が得られるからこそ、ヨガはここまで人気があるのはまちがいのないことのようです。
ヨガがあなたにもたらす効果
呼吸法や瞑想を調和させて行うことで、姿勢の改善、リラクゼーションといった直接的な効果が得られるヨガですが、それがすべてではありません。
身体と心のバランスを整えられ、自分を深く見つめなおすことで、自分が本当に欲していることや物、そして他人を敬う心、ひいては人生をよりよくすることができるようになります。
- 身体的な効果
ヨガポーズにより、姿勢が矯正・改善されます。さらに食事などに対する意識も変わりますので、ダイエット効果もあります。 - 精神的な効果
ヨガの呼吸法は副交感神経を優位にさせる働きがあり、呼吸法を通じて自律神経を調整し、リラックスします。 - 自分を見つける効果
瞑想によって自分自身と対話することにより、本当に自分が求めること、本当の自分が見えてきます。自分を愛することもできるようになります。 - 他人に優しくなれる効果
自分に自信が持てるようになるため、感情を超えたところで、余裕が生まれます。その余裕は他人に対する優しさに変わります。この余裕によって人生が好転します。 - より良い人生を送れる効果
自分らしく生き、他人に優しくなることで、精神はとても豊かになります。あなたの人生は他の手段では得られない充実したものになります。
ヨガの大切な3つの要素
ヨガは、他のエクササイズには見られない、３つの要素があります。これらの要素を通じて、「自己の気づき」にいたっていきます。この3つにはエクササイズ効果もあり、リラクゼーション効果もあり、心と身体のバランスが保つための最適なものです。
ポーズ（アーサナ）
ヨガといえば、ほとんどの人がこのアーサナ（ポーズ）のことを思い浮かべるでしょう。
アーサナは血液の循環を改善し、身体の柔軟性を高めます。内臓や筋肉に働きかける効果もあります。
プラーナヤーマ（呼吸法）
呼吸は、アーサナと瞑想と密接に関係しています。適切な呼吸をすることにより副交感神経が優位になり、リラクゼーション効果をもたらします。アーサナをとっている間は、とくに呼吸を意識します。呼吸を通じて自分の意識を内面に向け、自分を客観的に観察することを学ぶのです。
瞑想
自分を観察するうえで、瞑想はとても大切です。雑念を取り除き、心を静かにする瞑想は、自分との対話につながります。
初心者が気をつけるべきヨガのポイントは？
時間帯を選びましょう
ヨガを行うのに効果的な時間帯は、朝起きてすぐ、まだ空腹の時間帯。
満腹の状態で行うヨガは内臓に負担をかけてしまいますので、食後2時間は避けてください。
入浴直後も全身の血行がよくなっているため、心臓に負担がかかります。入浴後30分はあけましょう。
張りきりすぎないように！
無理をして難しいポーズすることには意味がありません。身体を痛めるばかりか、ヨガのメリットであるリラックスも望めなくなってしまいます。
あくまでも自分のペースで、気持ちの良い時間を過ごすことに集中しましょう。
呼吸に気をつけて！
ヨガで一番大切なのは、呼吸です。
緊張したり、身体を動かすことに集中して呼吸が止まってしまっては、ヨガの基本である「呼吸を感じる」ことができません。
ポーズを作ることよりも、まずは自分の呼吸を感じることに意識を持っていきましょう。
水分補給を忘れずに！
他の運動と同様、水分補給は重要です。
始める10分くらい前までに十分な水分をとっておきます。
レッスン中はお腹が苦しくならないよう、あまり補給はしません。
終了後は吸収がよくなるため、たっぷり水分を補給してください。
アーサナよりも先に、まずは呼吸法から
ヨガといえば、様々なアーサナを覚えなければならないのかと思ってしまうかもしれませんが、初心者としては、まずはヨガの呼吸法を意識して習得するようにしましょう。
プラーナヤーマと呼ばれる呼吸法は、ヨガで最も大切なものです。
- 鼻から吸って鼻から吐く（鼻呼吸）
- 吸う息と吐く息の長さを同じにする
- 息を止めず常に呼吸をする
- ヨガの動作と呼吸を合わせて行う
- 呼吸はゆっくりと、急がず無理をしない
これが基本の呼吸法です。
ポーズをただ単純に取るだけではなく、鼻から息を吸う動きに合わせてゆっくり身体を動かしていきます。
慣れるまでは練習が必要ですが、アーサナをうまくできているかどうかということよりも、このプラーナヤーマを意識してください。
ヨガらしいポーズに憧れる気持ちもあるかもしれませんが、一番大切なことが呼吸法であることは忘れないでください。
呼吸ができていなければ、どれだけポーズをうまくできても、ヨガではないのです。
鼻呼吸は止めずにゆっくりと、意識しながらするのがポイントです。普段、口呼吸になってしまっている人は、日常から「鼻呼吸」を意識しておくといいでしょう。
鼻から息を吸うことできれいな空気が身体に入りやすくなり、自立神経が整い、血行が促進されます。
この呼吸法に慣れて集中力が高まると、自然と、自分の身体を感じるようになっていきます。
は呼吸法をしっかりマスターできるように、簡単なポーズから初めて、大地と自分がリンクして大地のパワーも一緒に吸収できているイメージを心掛けましょう。
慣れてきたら、簡単なアーサナから覚えて、ひとつずつそれを極めていき、だんだん難易度の高いポーズに挑戦して、ステップアップしていくのがいいでしょう。
できるペースで、習慣にしていこう
ヨガを始めたからといって、その日から効果が表れるわけではありません。
継続して行うことでより効果を感じることができるものです。
たとえば、まずは週に1度から。
曜日を決めて身体を慣らしていくのがいいでしょう。
これを続けていくと、全身がほぐれていく気持ちよさがクセになってきます。
また、日に日に体調の改善が見られる喜びも感じることができます。
「明日は午前中に大事な商談があるので、ぐっすり眠れるようにしよう」
「憧れの人に魅力的に映るように、少しシェイプアップしよう」
そんな明確な目標を決めて、ヨガを行っていけば、楽しみながら続けていけるでしょう。
「おうちヨガ」について
今は入門用のDVDや書籍などもたくさんあり、それを買い込んで始めるというのもひとつの選択肢ですが、本やDVDを見ながら、見よう見真似でヨガをすることにはいくつか注意すべき点があります。
まずポーズの中には非常に危険なものもありますので、初めての方ほどヨガインストラクターに指導してもらったほうが良いです。
また、ポーズひとつでも、より効果を上げるためのコツは、なかなか伝わりません。写真ではよく見えないところもありますし、ポージングの時間もはっきりしないことがあります。
また、大切な呼吸法は、DVDの映像や本で学んでいると、結局自己流になってしまいます。インストラクターに教えてもらったほうが確実に身につくでしょう。
今では、ヨガスタジオは都内の主要な駅に必ずといってほど見かけるようになりました。
ぜひ一度ヨガスタジオを訪れ、体験レッスンを受けてみることをお勧めします。慣れている人の動きを見ると、モチベーションも上がりますし、正しい姿勢や瞑想のコツなどもわかります。
大手スタジオは立地もよく安心感もありますが、クラスは画一的な内容になりがちです。一方、小規模スタジオでは経験豊富なインストラクターに細かな指導を期待できます。
ひととおりの基礎を学んだら、あとはゆっくり「おうちヨガ」で極めていくのがいいでしょう。
ヨガマットとヨガウェアの選び方
ヨガに必要なものは、ヨガマットとヨガウェアだけです。
ヨガマットを選ぶ
見た目ではわかりませんが、ヨガマットを手に取ってみると、厚さや素材は様々です。瞑想や呼吸法中心に行う場合には、座位に向いた厚めのマットがよく、立ちポーズを中心に行う場合には、足元が安定する薄いものがいいでしょう。
薄いものは折りたためば大きめのバッグに入りますが、厚みのあるマットは肩掛け専用のヨガマットバッグが必要になるなど、持ち運びのことも考慮しましょう。
ヨガウェアを選ぶ
ヨガのときだけでなく、普段着としても取り入れられると使い勝手が良いです。海外セレブの間でも、ヨガウェアを日常のファッションに取り入れたアスレジャーというカテゴリーが生まれています。
ファッション性だけでなく、もちろん機能性も大切です。
まとめ
いかがでしょうか。
何から始めればいいかわからず、ちょっと不安だったあなたにも、ヨガの魅力が伝わったでしょうか。
ヨガは決して難しくはありません。誰でも簡単に始められます。
単なるエクササイズではなく、あなたの身体・心のバランスを整え、真の健康を維持してくれるのがヨガの素晴らしさです。
まずは簡単なところから実際に初めてみましょう。
そして継続的にヨガに励んで、あなた自身のヨガの魅力を発見してください。